フランス・フィンランド出張

フランス・フィンランド出張

日本から見ると、もしかしたらヨーロッパはひとくくり、まとまって見えるかもしれません。でも、やっぱり国が違えば文化も違う。言葉も違う。といったように、実は隣り合う隣国でもだいぶ違ったりするのがヨーロッパ。それが面白さでもあるのです。「ヨーロッパグリーンで・ディール」ではないですが、EUとしてまとまった成長戦略を持っているのですが、その内実、戦略、進捗具合などなど、かなりバラバラ。今回、出張して改めて実感したのは、フランスの「サステイナブル」は、かなり「ソーシャル」の要素が入っているなあ、という感じ。多様性、インクルージョン。もちろん大事な要素ですが、過去の植民地政策の負の遺産に対して、どういう対応をしようとしているのか?パリなどの大都市も、少し影の部分を見てみると、だいぶ荒廃している感じも受けました。フランスの中堅地方都市は、相当に困っているのでは?という感じも受けました。この辺は、北欧やオランダとは少し違った印象を持ちました。

一方で、北欧は今、景気が良いと言いますか、コロナからは完全に復活しておりちょっと訪れただけでも、その勢いを感じます。物価もびっくりするほど高いです。ただ、北欧も日本から見るとひとくくりに見えて、あまり違いが分からないかと思いますが、その中でもフィンランドは、一番北欧っぽくないと言いますか。物価も実はそんなに高くありません。しかも、なんとなく国民性としては日本人に似ている、と言いますか。少し控えめで、表にぐいぐい出てこない感じ。故に、日本との親和性はすごく高く、大の親日国だったりします。日本からの直行便があったり、ヨーロッパ本土と比べると、ちょっとだけ近かったり。なんか、「フィンランドっていいよね」という日本人の感覚はすごくよくわかります。でも、実はそのフィンランドはなんとなくEUの中では存在感が薄く、北欧の中でも存在感が一番薄い、ということも知っておいた方が良さそうです。

ともあれ、こうした国の一般的な印象とは別に、それぞれの国でかなり充実の打ち合わせができました。もしかしたら、いずれ近い将来に何か皆さまにもご報告できることがあるかもしれません。ぜひ、お楽しみにしておいて下さい。

写真は、文の内容とは関係のないパリの風景あれこれ。

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